• もう4月1日。そろそろ新学期が始まるな。第27回だゾ☆
  • 会長、お客様です
  • お客様?
  • (にこにこ)
  • (どなた……だ?)
  • (遠い国からやってきた“皇帝”です。失礼のないように)
  • (皇帝? この子が?)
  • (にこにこ)
  • む、そういえば
  • この子が、遠い国からやって来た皇帝。
    しかし何の皇帝なのだろう
  • 彼女は、インカ帝国初代皇帝です
  • インカ帝国? 地理は苦手だな…
  • 南アメリカです
    • (にこにこ)
    • 南アメリカからわざわざ。
      しかも明らかに子どもなのに、皇帝とは、すごいな
    • 会長、くれぐれも失礼のないように
    • そうか。わかった。こんにちは。皇帝ちゃん
    • パニカナ、ミタミーラ
    • コ、コミュニケーション能力が、足りない!
    • どうしたのです
    • 私は今、皇帝ちゃんの言葉がわからない!
    • インカ帝国の言語を理解するのには時間が必要です。
      しかしボディランゲージで乗り越えることが出来る筈
    • カナ、ラクシイルナ♪(ばんざい)
    • む、何か喜んでいる様子
    • ミニキスタ、メヌ、レミリタ♪(ばんざい)
    • おー、そうか。良かった。(ばんざい)
      なんだか知らないが、喜んでいるならそれは良かった
    • きょうから、よろしく、おねがいします(ばんざい)
    • こちらこそ、よろしくおねがいします(ばんざい)
    • という訳で、お前は代わりにインカ帝国に行くのだ
    • なっ、どういうことだ!!
    • 皇帝は1つの国に2人もいらん。
      交換留学生として今日からお前が、インカ帝国の皇帝になるのだ
    • 私が、インカ帝国の皇帝に?
    • 代わりにわたしが、この学園の皇帝になるのダ
    • ま、待て待て。新学期も始まろうというのに、
      そんな訳わからんちんな国に行ってたら
    • 一緒にバンザイして喜んでいたじゃないか
    • 確かに、確かにそうかもしれないが…
    • インカ帝国のコンピューターは、
      ミスターハブに将棋で勝てるらしい
    • そんな情報もらっても、全然行きたくならないぞ!
    • しかしインカ帝国の統治システムを体験するのも
      皇帝としてのアナタを大いに成長させるでしょう
    • イ、イサミ、お前まで…
    • あなたが強くなるのであれば、私はあらゆる手を尽くします
    • しかしだな。あまりに急というか…
      とはいえ強くなるためには乗り越えねばならぬ壁なのだな…
    • 見ろ。転校早々、教室の机を集めてピラミッドを建設した
    • ここをわたしのねぐらとしますのダ
    • 学園に住むということでしょうか
    • やむをえん……強くなるためなら仕方ない。
      代わりに私は、インカ帝国に行ってくるゾ☆
    • ばんごう ばんごう
    • む? 番号?
    • 携帯電話の番号を交換したいらしい
    • そうか。お友達の証か
    • これ、わたしのばんごう
    • なにか紐のようなものを渡されたぞ
    • インカでは、紐の結び目で数字を表現するのです。
      キープと呼ばれています
    • すごいな。まるであやとりだ。頭がこんがらがってきた…
    • 気をつけていくのだぞ。ルキナ
    • うむ! ではしばらくの間、任せたぞ!
      インカの皇帝ちゃん!(渡航準備)
    • インカオブインカ、エンペラーオブインカ!
    • む……これは……
    • (副題がインカになった)